高校や大学で留学する人は最近はかなり増えてきましたね。私立の学校だと、学校が主催する行事で、修学旅行みたいな感じでオーストラリアの現地の家にファームステイしたりする学校もあるみたいですね。
私は、学校の行事などではない方法で、中学生の時夏休みを使って1ヶ月アメリカのバージニア州でホームステイをしました。大学を卒業したいま振り返ると、その1ヶ月は自分の人生のターニングポイントだったな、それに行ってなかったらまったく違う人間になってただろうな、と感じるので、当時何を経験して何を感じたのかをお話したいと思います。
【手段】どうやって行ったの?
学校の行事ではない方法で行くのって、どうやって行ったの?という話なんですが、
自分は、、、
「ラボパーティ」という英語団体を使って行きました!
「ラボパーティ」って何?というお話はまた別の記事でしたいと思います。
簡単に説明すると、
英語の歌を歌ったり英語で劇をしたりする英会話スクールです。自分は3歳の時から通い始め、高校三年生までずっと週に一回通っていました。ただの英会話スクールと違うのが、週に一回の習い事に加えて、このような海外ホームステイや留学の斡旋団体など、別の活動もプラスαで提供してくれることです。
こちらの、自分がもとから入っていた団体を使って行ったので、年上の生徒はこの1ヶ月ホームステイを経験している人も多く、自分はもはや、行くのが当たり前、くらいの感覚で初めから行くつもりでいました。
【準備】行く前の準備が案外大変でちょっとふてくされてた件
中学生だと、英語もまったくぺらぺらでありません。そんな状態で、現地の会ったこともないアメリカ人の家庭に放り込むと思うと、保護者からしても心配ですよね。(当の本人はまったく心配していなかったのですが)やはり準備をきちんとしてから行きます。
月に一回くらい実際に集まってケーススタディなど、色々学んで、様々な準備をします。
実際にどんな準備をするかと言うと、
- 1人でひとつのお話を英語でホストファミリーに披露する練習
- ホストファミリーに作る日本食の練習
- こういうことが起きたらどうするか、を考えるケーススタディ etc...
実際にどれくらい集まったかとか、何を行く前の活動でしてたかはかなり忘れてしまったのですが、なぜ忘れてしまったのかというと、
この準備の段階が案外大変で、中学生の自分はかなり嫌々行っていたからです。
(笑)
ホームステイをする1ヶ月を安全に、そして実りあるものにするために非常に重要な時間はであるのですが、部活動や他の習い事もある中でこちらの活動も全力投球する、というのが少し難しかったみたいですね。
【ホームステイ開始】異世界を体験しました
そんなこんなで準備は進んで行き、(いろんな方にご心配ご迷惑をおかけしながら)中学二年生の7月に無事出発することができました。
まる1ヶ月アメリカのバージニア州のご家庭に1人でホームステイさせていただいたのですが、この段落の題名の通り、私は異世界を体験しました
。じゃあどんなホストファミリーだったのかというと、
- 森の中に家があり、ポストまで車で5分。ご近所さんなし。
- 11人兄弟
- 朝6時に全員起こされてリビングに集まり30分ほど聖書を音読
- 女の子は全員毎日ひざ下まであるスカート
- 出かけるのは日曜日の教会のみ
- 子供達はホームスクールのため学校に通ったことがない
衝撃の連続でしたね。単純にどう思ったかというと、
自分が想像してたのとぜんっっっぜんちがーう!!!
ひたすらこれでしたね(笑)
私が想像していたホームステイは、
遊園地に行ってたくさんジェットコースターに乗って、家にはプールがあっていっぱい泳いで遊んで、ホストシスターと一緒に音楽聴いたり映画見たりしてひたすら楽しくて楽しくてたまらない1ヶ月!!
というのを想像していました。ハハハ
するとビックリ、現実は、
日曜日の教会以外お出かけほぼなし。行っても桃狩りくらい。遊園地に行きたいと行ったら遠いから無理と即却下。映画は見るとしてもジーザスの誕生についての映画のみ。
って感じでした。
まあ簡単に言えば、宗教の強いおうちでした。
こんな感じで、自分が楽しみにしていたことが何ひとつできなかった中で私がしていたことは、
9歳と11歳のホストシスターとひたすら家の周りで遊んでいました!
1ヶ月何してた?と言われると、本当にこの2人と遊んでた、教会行ってた、桃狩り行ってたの3つしか出てこないくらいですね。(笑)
でも、2人とひっきりなしに喋りながらきゃっきゃ遊んでたので、英語をめちゃめちゃ学べましたね。最初の衝撃はすごかったですが、朝6時に起こされてみんなで聖書を読むのとかも、なんだかんだ慣れます。年下のかわいいシスターズがいたおかげでなんだかんだ楽しくて、充実した時間を過ごしていました。
ところがですね、、、
一緒にアメリカに飛んできた仲間が、それぞれホームステイを終えて1ヶ月後集合した時、ホストファミリーと一緒に何をしたか前で発表したり、こういうとこに行ったよ〜ってみんなで写真を見せ合ったりするんです。
それらが何だったかというと、
全部、私が1ヶ月前に予想していた理想のホームステイでした。
みんなの話は本当にキラキラしていて、なんで私だけ違うんだろう、ハズレだったんだな、って今でも思い出すと涙が出るくらい、当時はすごく悲しい気持ちになりました。(実際当時の私は強がっていたので、それで泣くことはないし、大変だったね、と同行してくれていた先生方に言われても、いや、そんなに。と変に強がっていました)
そんな感じで凹んだりもしましたが、その後どうなったかというと、、、
日本に帰って報告会などで人前で発表する頃には、自分が一番の経験をした
、と思うようになっていました。
結論から言います。ホームステイを終えて日本に戻った中学二年生の私は何に気づいたかというと、
- 与えられた環境に、アタリ・ハズレはないこと
- その与えられた環境で自分ができる最大のことをすればいいだけということ
- 周りのすべてのものに対しての感謝
今になって気づくことはもっとありますが、当時自分が感じ取って気づいたことはこの3つでした。
このホームステイを否定的に記憶することは、一切ありませんした。"どこにも連れて行ってくれないホストファミリー"、と否定的に思うことは一切ないし、自分をホームステイさせてくれたことにただ感謝しようと思ったし、彼らにとってお出かけとは存在しないもので、そんな中でも私を喜ばせようと桃狩りに連れて行ってくれてたのかな、それだったらめちゃくちゃ感謝しなきゃだな、と捉えるようになりました。
それと同時に、自分の育ってきた家庭、育ててくれた両親への感謝も、心から実感するようになりました。
【感想】いまの自分にどう繋がっているか
結論から言うと、
この夏休み1ヶ月の経験は、私の人生や考え方の基盤になるようなものが形成された出来事だったかなと思います。
環境にハズレってないんだ、と言うことが一番得たことでした。
本当に、心からそう思いました。もちろん、あ、自分のホストファミリーはハズレだったな、て思ってそのまま記憶として残しておくこともできます。でも、周りの子のキラキラした話を聞いて、ハズレだったなと一瞬でも思った自分に対して、何か違和感を瞬時に覚えたんだと思います。なのでそのままただただ凹むのではなく、いや、ただのハズレだった、って言う経験として終わらせていいのだろうか、と自分に問いたのだと思います。
この一連の経験が今の私に残した教訓は、、、
物事、なんでも前向きに捉えたもん勝ちだ!
と言うことです。
今でも心からそう思っています。
人間それぞれ生まれた家が違うので与えられた環境は違うし、持ってる才能も違うし、見た目も違うし、寿命も違う。
でも、同じものに対しても抱く感情は違う。この家庭に生まれてよかった、と思う人もいれば、自分はハズレだったと思う人もいる。じゃあ、変わらない事実や終わった過去を輝かせるのって何かって言ったら、自分の考え次第だなと思いました。
物事は前向きに捉えればいい、失敗は成功に変えればいい、それだけだ
、と今は思っています。
そして、そう思うきっかけになった出来事は、今回お話した1ヶ月アメリカホームステイかなと思います。そして、そのような経験をさせてくれた自分の両親や、サポートしてくれた英語団体の先生方にはたくさん感謝しています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。この後高校でしたアメリカ一年留学や、大学でまた別の国に行ったことや、それらから気づいた考えなども他の記事に書いているのでよかったらのぞいて行って見てください♪